モーちゃんター坊を覚えていますか


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モーターが欲しいと思ったのはいつのころだろうか。
初めてのモーターは、昭和38年に買ってもらったプラモのダットサンブルーバード(古い310タイプ)に付いてきたメーカー不明の鋳鉄マグネットのもの。
モーターカバーの隙間から中をうかがうと、なにやらコイルが見えて、すごいメカニカルなものが入っていると感心しました。
ずっとあとになって分解した結果、小さな電機子だと分かり、以外にシンプルな造りに拍子抜けしたものです。
まだ、TKKマブチモーターは買ってもらえませんでした。
子供のころのおもちゃの戦車や電車を分解してモーターを取り出しては眺めていました。

TKKマブチモーターを初めて買ってもらったのは、昭和39年ごろで、多分No.13モーターだったと思います。
単品で買ってもらい、ボール紙で自動車のシャーシを作ってモーターを載せて遊んだ記憶があります。
一つ買ってもらうと、零戦+No.15モーター、ホンダS500+No.15モーター、ロータスエリート+No.15モーター、戦車クルーセーダー+No.15モーターと、15モーターばかりが集まりました。
100円から200円で買える小型模型は、ほとんどがNo.15モーターを指定していたものです。

昭和40年ごろになると、双胴船マーキュリー+船外モーターOB300、レーシングカー・コグレ製ムスタング+FT-16モーター、サンダーバード+No.02モーターなど、相変わらずモーターが好きでした。
いつも見る模型売り場には、飛行機用AP-25モーターや大型のNo.55モーター、No.65モーター、No.5モーターなどという子供心を強くくすぐるモーターが展示されていましたが、ついに買ってもらうことはありませんでした。

このころ、テレビでは東京科学工業がスポンサーになったモーターを使った模型の作り方番組が放送されていて、フェライトマグネットを使ったNo.15シリーズなどのマスコットが「モーちゃん」で、鋳鉄マグネットを使ったNo.02シリーズなどのマスコットが「ター坊」という、キャラクターが使われていました。




子供心に憧れたのは、空中に浮かぶもので、プロペラをボール紙で作ってみたり、ホバークラフトのような物を作ってみたりしました。ホバ−クラフトがわずかに空中に浮き上がったときは小躍りして喜んだものです。
昭和38年から41年にかけての小学校時代は、マブチモーターとともにあったようなものです。
病気で学校を休んだときでさえマブチモーターを離さなかったあのころ。
何もかもが懐かしい。
忘れ去られた40数年前の昔。

それが、2002年ごろからオークションを始めて、あのころのマブチモーターが簡単に手に入ることが分かりました。
タミヤ電動RC934ターボも出てきます。
あのころの双胴船マーキュリーやフォード・サンダーバードでさえも、気長に待てば出てきます。
これにはびっくり仰天しました。
No.02モータを500円で入手して単3電池で回してみると、あのブラシが焼ける懐かしい匂いがしました。
しばしの間、懐かしさにひたりました。
マブチモーターを少しずつコレクションしました。

いまでも、模型売り場に当時のマブチモーターが売られているような錯覚さえ覚えます。
模型売り場自体がほとんどなくなってしまいましたが・・・。



                    
TKKマブチモーターの種類と値段(価格は1965年当時)
No.12(両軸) 100円 No.03 120円 No.1 150円
No.13 100円 No.02(両軸) 100円 No.2 180円
No.15  90円 No.01 100円 No.3 230円
No.25 100円 No.0 125円 No.4 380円
No.35 110円 No.5 780円
No.45 150円
No.55 190円
No.65 780円



                  
変わり種
AP−25 空中モーター 110円 FT−16 レーシング 160円 
OB−300 船外モーター 140円 FT−16D レーシング
OB−500 船外モーター 220円 FT−26 レーシング
水中モーター FT−26D レーシング
FT−36 レーシング
FT−36D レーシング  




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